Scriptly.

AI動画のネガティブプロンプトの書き方|品質を上げる除外指定

Sep 28, 2026

AI動画がいつも微妙な仕上がりになる原因は、指示不足ではなく「余計なものを止められていない」ことがほとんどです。指がぐにゃっと増える、顔が別人になる、背景がチラつく——こうした事故の多くは、ネガティブプロンプトで先回りして弾けます。

この記事では、AI動画のネガティブプロンプトの書き方を、除外指定の基本からカテゴリ別の例、コピペできるテンプレまで一気にまとめます。作りたい映像を書くのと同じくらい、作りたくない映像を書くのが高品質への近道です。

ネガティブプロンプトとは?AI動画で効く理由

ネガティブプロンプトとは、AIに「これは生成しないで」と伝える指示のことです。通常のプロンプトが「何を出すか」なら、ネガティブプロンプトは「何を出さないか」を担当します。もともとは画像生成のStable Diffusionなどで広まった手法で、いまは多くの動画生成AIにも受け継がれています。

動画で特に効くのは、失敗が「時間軸」で連鎖するからです。1フレームの歪みが数十フレーム続くと、静止画以上に目立ちます。動き・顔・背景が途中で破綻しやすい動画だからこそ、除外指定の効き目が大きいわけです。

ネガティブプロンプトは、プロンプトエンジニアリングの中でも即効性が高い部類です。プラスの指示を練り込む前に、まず定番の除外リストを入れるだけで歩留まりが変わります。

AI動画の除外指定の方法|ツール別の入れ方

除外指定の方法はツールによって場所が違います。まずは自分の使うツールがどの型かを確認しましょう。

  • 専用欄タイプ:Stable Diffusion系や多くの動画生成ツールには「Negative Prompt」という入力欄があります。ここにカンマ区切りで除外語を並べます。
  • パラメータタイプ:Midjourneyのように、通常の文末に `--no 除外したいもの` を付けて指定する形式です。
  • チャット指示タイプ:会話でAIに作らせるツールでは「指がおかしくならないように」「背景は動かさないで」と自然文で伝えます。

なお、モデルによってはネガティブプロンプトを公式にサポートしないものもあります。Googleのネガティブプロンプトの解説にもあるとおり、除外語は英語のカンマ区切りが基本。効き方はモデルごとに検証しながら調整するのが確実です。

カテゴリ別・動画生成のネガティブプロンプト例

やみくもに単語を並べても効きません。「何の事故を防ぎたいか」で分けて考えると、必要な語だけを的確に入れられます。

動きの破綻を防ぐ

動画特有の失敗が動きの崩れです。手足の急変形、滑るような足、カクつきを止めます。

  • `unnatural motion, stiff animation, jerky movement, warping, morphing, floating feet, teleporting`

キャラの一貫性を守る

途中で顔や体型が変わる事故には、解剖学系と一貫性系をまとめて入れます。詳しくはAIキャラクターの一貫性を保つ方法も参考にしてください。

  • `inconsistent face, changing appearance, bad anatomy, bad hands, extra fingers, missing fingers, deformed`

画質・ノイズを抑える

ボケやチラつき、圧縮ノイズを弾いて解像感を守ります。高画質化の全体像はAI動画の画質を上げる方法で解説しています。

  • `low quality, blurry, flickering, noise, jpeg artifacts, low resolution, oversaturated`

背景とカメラの暴れを抑える

背景の崩壊や過剰なカメラ揺れは没入感を壊します。カメラ指示自体の型はAI動画のカメラワークのプロンプトにまとめています。

  • `broken background, distorted background, excessive camera shake, random zoom, watermark, text, logo`

コピペで使えるネガティブプロンプトのテンプレ(動画用)

まずは全部入りの「完成版」を貼り、そこから不要な語を削るのが効率的です。次のテンプレを動画用の起点にしてください。

  • `low quality, blurry, flickering, noise, jpeg artifacts, low resolution, unnatural motion, jerky movement, warping, morphing, floating feet, inconsistent face, bad anatomy, bad hands, extra fingers, missing fingers, deformed, broken background, excessive camera shake, watermark, text, logo`

これを基準に、実写風なら `cartoon, anime, 3d render` を、アニメ風なら `photo, realistic, 3d` を足すと画風のブレも防げます。プラス側の例文はAI動画 プロンプト 例文にまとまっているので、セットで使うと精度が上がります。

ネガティブプロンプトで品質を上げる5つのコツ

同じ語でも、使い方次第で効果が大きく変わります。品質を上げるプロンプト運用のポイントは次の5つです。

  • 最初から盛りすぎない:定番セットで作り、出た事故に合わせて語を足す。原因のない語は消しておく。
  • 1事故につき1語で足す:まとめて追加すると、どれが効いたか分からなくなる。
  • 具体語を選ぶ:`bad` より `extra fingers` のように、症状名で書くほうが刺さる。
  • プラスと矛盾させない:本編で `moving camera` を指示しながら `camera shake` を全否定すると意図がぶつかる。
  • 強すぎる除外に注意:弾きすぎると動き自体が止まり、静止画のような映像になる。

より体系的なプラス側の設計はAI動画生成のプロンプトのコツにまとめています。合わせて読むと、狙い通りの一発が出やすくなります。

難しい除外指定をチャットにまかせる

英語の除外語を毎回並べるのが面倒なら、チャットで作れるツールを使う手もあります。Scriptlyは、AIディレクターと会話しながら短編動画を作れるブラウザ完結の studio です。

キャラや背景を写真や説明から設計してシーン間で一貫させ、絵コンテからシーンごとの動画生成、ナレーションや字幕・音楽までまとめて仕上げられます。「顔が変わらないように」「背景はチラつかせないで」と日本語で伝えれば、細かな除外指定を意識しなくても安定した映像に寄せられます。

まずは短い1シーンから試してみてください。Scriptlyで動画を作ってみると、ネガティブプロンプトの感覚が実感としてつかめます。

FAQ

AI動画のネガティブプロンプトは日本語でも効きますか?

ツールによります。会話で作るタイプは日本語の自然文でも通りますが、Negative Prompt欄に入れる形式では英語のカンマ区切りが最も安定します。まずは英語の定番語で試し、効き具合を見て調整するのがおすすめです。

ネガティブプロンプトは長いほど効果が高いですか?

いいえ。語を盛りすぎると動き自体が抑制され、静止画のような映像になることがあります。定番セットから始め、実際に出た事故に合わせて1語ずつ足す運用が、品質を上げる近道です。

動画で必ず入れておくべき除外語は何ですか?

画質系の low quality, blurry, flickering と、破綻系の bad hands, extra fingers, deformed、そして watermark, text は汎用的に有効です。まずこの基本セットを入れてから、用途に応じて語を追加しましょう。

ネガティブプロンプトに対応していないモデルもありますか?

あります。専用の入力欄を持たないモデルもあり、その場合は本文プロンプト内で『歪みなし』『固定カメラ』のように肯定文で言い換えると近い効果が得られます。使うモデルの仕様を確認してください。

キャラの顔が途中で変わるのを防ぐ書き方は?

inconsistent face, changing appearance, deformed などを除外指定に入れ、本編プロンプト側で同じ人物設定を毎回明記します。キャラ設計を固定できるツールを使うと、除外語に頼りきらずに一貫性を保ちやすくなります。

画像用のネガティブプロンプトを動画にそのまま使えますか?

基本語は流用できますが、動画では unnatural motion や jerky movement, warping など『動きの破綻』を防ぐ語を追加する必要があります。時間軸で崩れる動画特有の事故に対応させるのがコツです。

自分の映画をつくってみませんか?

数枚の写真から一貫したキャラクターを、チャットから完成したショートフィルムを — 絵コンテ、ナレーション、音楽まで。

はじめての映画をつくる — 無料