ショットリストとは?作り方・テンプレ・書き方を解説
ショットリストとは?撮影を設計する一覧表
ショットリストとは、撮影で必要なカット(ショット)を一つひとつ書き出し、種類・アングル・カメラの動き・被写体などをまとめた一覧表のことです。台本や絵コンテを「実際にどう撮るか」に翻訳した、撮影当日のチェックリストだと考えるとわかりやすいでしょう。
プロの現場では、撮影監督や助監督がこのリストを見ながら順番に撮影を進めます。撮り忘れを防ぎ、限られた時間で効率よく回すための地図のような存在です。
個人でスマホ撮影する場合でも効果は同じです。「何を、どの画角で、どう動かして撮るか」を先に決めておくだけで、現場での迷いが激減します。
ショットリストに入れる項目(テンプレート)
ショットリストのテンプレートに決まった正解はありませんが、英語圏の現場で使われる標準的な項目は次のとおりです。表計算ソフトで列を作れば、そのままフォーマットになります。
- シーン番号/ショット番号:どの場面の何カット目か
- ロケーション:屋内・屋外、撮影場所
- ショットの種類:ワイド、ミディアム、クローズアップなど
- カメラアングル:目線・俯瞰・あおりなど
- カメラの動き:固定、パン、ティルト、ドリーなど
- 被写体:誰・何を映すか
- 尺(秒数):おおよその長さ
- 音声・備考:セリフやBGM、注意点
小規模な撮影なら、シーン番号・ショットの種類・被写体・備考の4列だけでも十分機能します。まずは軽いテンプレートから始め、必要に応じて列を足していきましょう。尺の目安の付け方は絵コンテの秒数の書き方も参考になります。
ショットリストの作り方|4ステップ
ショットリストの作り方は、台本や構成を素材にして機械的に分解していくのが基本です。次の4ステップで完成します。
1. 台本・構成をシーンに分ける
まず脚本や動画の構成を、場所や時間の切れ目でシーンに区切ります。ここが番号の土台になります。
2. 各シーンを必要なショットに割る
1つのシーンを、実際に撮る単位(カット)に分解します。会話シーンなら「全体の引き」「Aの寄り」「Bの寄り」といった具合に、必要な絵を洗い出していきます。
3. ショットごとに情報を埋める
分解したカットに、種類・アングル・動き・被写体を記入します。ここで絵コンテの記号一覧を使うと、カメラワークを短く正確に書けます。
4. 撮影順に並べ替える
物語の順番ではなく、同じ場所・同じセットのカットをまとめて撮影順に並べ替えます。移動や照明の切り替えが減り、撮影が一気に効率化します。
撮影ショットリストの書き方とショット記号
撮影ショットリストの書き方でつまずきやすいのが、ショットの種類をどう表記するかです。毎回「ワイドショット」と書くと長いので、現場では英語の略号を使います。
- WS:ワイドショット(全身や状況を広く見せる)
- MS:ミディアムショット(腰から上)
- CU:クローズアップ(顔や手元)
- ECU:エクストリームクローズアップ(目や指先などの極端な寄り)
- OTS:オーバーザショルダー(肩越し)
カメラの動きも「PAN(パン)」「TILT(ティルト)」「DOLLY(ドリー)」のように短く書けば、一覧がすっきりします。ショットサイズやアングルの体系はWikipediaの映画のショット解説)も基礎資料として役立ちます。
絵コンテを描かない場合は、台本の該当箇所に下線を引き、その横にWSやCUと書き込む簡易な書き方も有効です。まずは記号を統一しておくと、チームで共有したときに解釈のズレが起きません。
ショットリストと絵コンテの違い
ショットリストと絵コンテの違いは「絵があるかどうか」です。絵コンテは各カットを絵と文字で視覚的に描いた設計図で、ショットリストはその内容を文字と記号で一覧化した実務用のリストです。
本来の制作フローでは、絵コンテで画づくりを固めてから、それを撮影しやすい形に整理したものがショットリストになります。つまり両者は対立するものではなく、役割の異なる兄弟のような関係です。
- 絵コンテ:構図やカメラワークを絵で伝える。演出の共有に強い
- ショットリスト:撮る順番や必要カットを管理する。当日の進行に強い
予算や時間が限られる撮影では、絵コンテを省いてショットリストだけで進めることもよくあります。両者の使い分けは絵コンテの作り方やストーリーボードと絵コンテの違いもあわせて読むと、より立体的に理解できます。絵コンテの起源やストーリーボードの歴史はWikipediaのストーリーボード解説にまとまっています。
ScriptlyでAI映像のショットリストを形にする
ショットリストを作っても、そこから実際に映像を撮る・作るのは大きな壁です。AI映像スタジオのScriptlyなら、その壁を大きく下げられます。
ScriptlyはチャットでAIディレクターと会話しながら短編映像を作れるツールです。キャラクターやロケーションを一度決めるとシーンをまたいで一貫して使え、シーンごとにストーリーボードを組み、カット単位でAI動画クリップを生成できます。つまりショットリストの各行を、そのまま映像として試せるわけです。
さらにナレーションや歌わせ方、音楽まで含めた仕上げもチャットで完結します。撮影機材がなくても、ショットリストの発想をそのまま作品にできるのが強みです。AI映像づくりの全体像はAI映画制作の流れでも解説しています。
書き出したショットリストを動く映像にしてみたくなったら、まずはScriptlyのスタジオを開いて、チャットから最初の1シーンを作ってみてください。
FAQ
ショットリストとは何ですか?
撮影で必要なカット(ショット)を一覧にまとめた表のことです。ショットの種類・アングル・カメラの動き・被写体などを整理し、撮影当日の進行表や撮り忘れ防止のチェックリストとして使います。
ショットリストと絵コンテの違いは何ですか?
絵コンテは各カットを絵と文字で描いた視覚的な設計図、ショットリストはその内容を文字と記号で一覧化した実務用のリストです。絵コンテは演出共有に、ショットリストは撮影の進行管理に向いています。
ショットリストのテンプレートには何を入れますか?
シーン番号・ショット番号・ロケーション・ショットの種類・カメラアングル・カメラの動き・被写体・尺・備考が基本です。小規模な撮影なら種類・被写体・備考など数項目だけでも機能します。
ショットの種類の記号(WSやCU)はどう書けばいいですか?
WSはワイドショット、MSはミディアムショット、CUはクローズアップ、ECUはエクストリームクローズアップ、OTSは肩越しのショットを表します。略号を統一しておくとリストがすっきりし、チームでも共有しやすくなります。
初心者でもショットリストは作れますか?
作れます。台本や構成をシーンに分け、必要なカットに割り、種類や被写体を記入して撮影順に並べ替えるだけです。まずは数列の簡単なテンプレートから始めれば、個人のスマホ撮影でも十分役立ちます。
ショットリストがあると撮影はどう変わりますか?
撮るべきカットが明確になるため撮り忘れが減り、同じ場所のカットをまとめて撮れるので時間も節約できます。現場での判断が速くなり、限られた時間でも狙った映像を確実に押さえられます。