撮影台本の書き方|柱・セリフ・ト書きとテンプレ活用
撮影台本の書き方でつまずく人の多くは、いきなり細部から書き始めて全体が迷子になっています。順番さえ間違えなければ、撮影台本は誰でも書けます。この記事では、柱・セリフ・ト書きという3要素の使い方から、構成台本との違い、必須の記載項目、そのまま使えるテンプレートの作り方まで、初心者が今日から書ける手順を一つずつ解説します。
撮影台本とは?構成台本・シナリオとの違い
撮影台本とは、映像を撮るための設計図です。何を、どこで、どのアングルで撮るかを、撮影現場で迷わない粒度まで書き込んだものを指します。
混同されやすい3つの言葉を整理しておきましょう。
- シナリオ(脚本):物語そのもの。柱・ト書き・セリフで話の流れを書く。
- 構成台本:動画全体の骨組み。尺・映像・音・テロップを表形式で管理する設計図。
- 撮影台本:撮影スケジュールに沿って、実際に撮る順番と技術指示までまとめたもの。
つまりシナリオが「物語」、構成台本が「全体の流れ」、撮影台本が「現場の指示書」です。個人でショート動画やYouTubeを作る場合は、この3つを1枚の表に統合してしまって構いません。物語の骨格づくりはAI映画 脚本 作り方も参考になります。
撮影台本の3要素「柱・セリフ・ト書き」
どんな台本も、根っこは「柱・ト書き・セリフ」という3要素でできています。これは映画やドラマの脚本で使われる基本ルールで、撮影台本でもそのまま役立ちます。
- 柱(はしら):シーンの場所と時間帯を示す見出し。「◯ 公園・昼」のように、場面が変わるたびに立てます。
- ト書き:人物の動作やその場の状況を書く部分。「花子、ベンチに座り空を見上げる」のように、現在形で客観的に書きます。
- セリフ:誰が何を話すか。行頭に人物名、続けて話す言葉を書きます。
コツは、ト書きに感情や心理を書きすぎないこと。「悲しそうに」ではなく「うつむいて口をつぐむ」と動作で書くと、そのまま撮れる指示になります。セリフとナレーションの整え方は絵コンテのセリフ・ナレーションの書き方で詳しく解説しています。
撮影台本に必ず入れる記載項目
構成台本の考え方を取り入れると、撮影台本は一気に実用的になります。以下の項目を列にして表にまとめましょう。
- シーンNo.:撮影と編集で参照する通し番号。
- 尺(秒数):各カットの秒数と累計。全体尺の管理に必須。
- 映像:何を撮るか。被写体、構図、カメラワーク、テロップ。
- セリフ・ナレーション:読み上げる言葉と話者。
- BGM・SE:音源、効果音、鳴らすタイミング。
カメラワークの指示は言葉が曖昧だと現場で伝わりません。パン、ズーム、フィックスといった用語を統一しておくと安全です。各シーンをどのアングルで押さえるかは、ショットリストを併用すると抜け漏れがなくなります。
撮影台本の書き方5ステップ
実際の手順は、全体から細部へ降りていくのが鉄則です。
- 1. ゴールを決める:誰に何を伝え、見た後どうしてほしいかを1行で書く。ここがぶれると全部ぶれます。
- 2. 構成を組む:導入・本編・まとめの大枠にシーンを割り振る。
- 3. シナリオを書く:柱・ト書き・セリフで各シーンの中身を書く。
- 4. 映像と音を足す:各シーンにカメラワーク、テロップ、BGM・SEを追記する。
- 5. 尺を調整する:セリフを声に出して秒数を測り、全体尺に収める。
メッセージを詰め込みすぎないことも大切です。1本の動画で伝えることは1つに絞ると、視聴者の記憶に残ります。シーンの見え方を先に固めたいならストーリーボードの書き方を台本と並行して作ると効率的です。
撮影台本テンプレートの作り方
テンプレートは、ExcelやスプレッドシートやGoogleドキュメントで自作できます。1行=1カットで、次の列を用意すれば動画シナリオの書き方としてそのまま機能します。
- シーンNo. / カットNo.
- 尺(秒)と累計尺
- 映像(構図・カメラワーク・テロップ)
- セリフ・ナレーション
- BGM・SE / 備考
バラエティやCMなど横書きが主流のジャンルは、この表形式が相性抜群です。演劇やアニメのように縦書きで書く場合は、柱・ト書き・セリフの3要素を縦組みで書きます。すぐ使えるひな形が欲しい人は絵コンテ テンプレート 無料から用途に合うものを選ぶと早いです。
台本から映像まで、AIで一気に形にする
撮影台本を書き終えたら、次は映像化です。従来は撮影・編集・音入れと工程が分かれていましたが、いまは台本のシーンをそのままAIに渡して映像にする作り方もあります。
Scriptlyなら、チャットでAIディレクターに相談しながら、キャラクターや場所を設定し、シーンごとに絵コンテを組み、AI動画クリップを生成できます。ナレーションや字幕、音楽まで付けて1本の動画に仕上げられるので、書いた撮影台本を最短距離で形にできます。
台本づくりに手応えが出てきたら、Scriptlyで実際にシーンを映像にしてみるのがいちばんの近道です。書いた1枚が、そのまま動く映像に変わります。他の作例やノウハウはガイド一覧からどうぞ。
FAQ
撮影台本と構成台本の違いは何ですか?
構成台本は動画全体の流れを表形式で管理する設計図で、撮影台本はそれを撮影の順番や技術指示まで落とし込んだ現場の指示書です。個人制作なら1枚の表に統合して構いません。
撮影台本の書き方はどこから始めればいいですか?
まず「誰に何を伝えたいか」というゴールを1行で決めます。次に導入・本編・まとめの構成を組み、柱・ト書き・セリフで中身を書き、最後に映像・音・尺を足していく順番が迷いません。
柱・ト書き・セリフとは何ですか?
柱はシーンの場所と時間帯を示す見出し、ト書きは人物の動作や状況を現在形で書く部分、セリフは誰が何を話すかを書く部分です。この3要素が台本の基本構造になります。
撮影台本のテンプレートは無料で作れますか?
はい。ExcelやGoogleスプレッドシートで、シーンNo.・尺・映像・セリフ/ナレーション・BGM/SEの列を用意すれば自作できます。1行1カットで書くと管理しやすくなります。
動画のシナリオはどのくらいの尺で書けばいいですか?
先に全体尺を決め、セリフを声に出して秒数を測りながら各カットに割り振ります。伝える内容を1つに絞ると、無駄のない尺に収まりやすくなります。
書いた撮影台本をそのまま映像にできますか?
AI動画ツールを使えば可能です。Scriptlyならチャットでシーンを指定し、絵コンテ・映像・ナレーション・音楽までまとめて生成でき、台本を最短で映像化できます。